昭和基地クリーンアップ作戦

昭和基地での南極観測活動が始まっておよそ60年。
かつて昭和基地では、ゴミを埋め立てたり、焼却したりしていました。


「南極の環境を守る上で、このままではいけない。」と、1998年から、ゴミをすべて日本に持ち帰る
こととなりました。

しかし、過去に南極に捨てられたゴミの量は膨大です。
そのゴミを取り除くべく、観測隊は定期的にゴミを回収する活動を行っています。
昭和基地クリーンアップ作戦」
その活動が今日(1月11日)行われました。


朝8時から12時まで、隊員総出で行われた作戦で、6トンものゴミを回収しました。
小さなゴミは手で拾い、大きなものは重機などを使って動かしました。
ゴミは日本へ持ち帰り、適切に処理をします。

人間が生きていくうえで、自然環境に負荷をかけることは避けられないことです。
だからこそ、いかに負荷を小さくするか。
すでにかけてしまった負荷を、どうやって取り除くか。

昭和基地で解決しようとしている課題は、地球全体で人類が直面している課題の縮図であることを
強く感じた1日でした。