赤鼻のトナカイ

f:id:siro9ma:20201229125646j:plain今日も解体現場で作業をしてきました。
大気の観測は越冬が始まる2月以降からが本番なので、今は夏のうちに終えなければならない作業の手伝いを中心に行います。

現在昭和基地で行われている主な作業は、古くなった建物の解体、除雪、管理棟と呼ばれる建物の防水工事などです。これらは建設に関する作業ですが、ほかには車両整備、しらせから運ばれてきた荷物の整理、発電機のオーバーホール、廃棄物処理など多岐にわたって作業が行われています。

今日の現場は環境科学棟と呼ばれる建物です。
主に、南極の生物について調べる隊員たちが使用していた建物でした。
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環境科学棟は今年は解体しません。
今年は、環境科学棟の中に置かれていて、今後使用しないものを廃棄することが中心的な作業になります。
作業をしていると、
「柴田さん、この建物、俺らと同級生だよ」と一緒に作業をしていた隊員が教えてくれました。
教えてくれた隊員は、私と全く同じ誕生日(年まで一緒)の方です。
「築46年でもちゃんと建ってるんだね。厳しい環境の中でも」と感心しつつ、作業をしました。

南極の紫外線は強力です。
外で作業をしているとあっという間に日焼けをします。
唇も日焼けをしてしまうので、油断するとガサガサになります。
ご飯を食べるときに口を開けると「ピリッ」と割れて、唇から血が出ることもあります。
ちなみに、私は初日に油断をしたせいで、顔の下半分が日焼けしました。
特に鼻が真っ赤で、トナカイみたいになってしまいました。

今は毎朝、日焼け止めクリームを塗り、リップクリームを塗って日焼け予防や日焼けしちゃった後対策をしています。
日本で生活していると、リップクリームはほとんど使わないのですが、南極では必需品です。