9月13日 晴れ

9月に入ってから週休1日になり、休みが足りない気がします。

なので月曜日は「早起きするのかぁ」とちょっと憂鬱。

日曜日の夕方にサザエさんが放送されているわけではないので「サザエさん症候群」にはならないものの、この感覚は日本にいるときと変わりません。

南極にいるだけでもスペシャルなイベントなのに、それが半年も続けばもはや日常。

人間の順応性とは良くも悪くもすごいものです。

 

今日は-25℃程度の気温で風は秒速1.5mほど。

きわめて穏やかな天候の一日でした。

明日から南極大陸で4泊5日の野外行動があるため、今日はその準備。

留守にする間の観測は他の隊員に依頼するので、依頼する隊員が困らないように下準備をしておきます。

それから、基地に戻ってきたらカイトプレーンの観測も控えているので、飛行機に燃料を入れたり、バッテリーを充電したりもしました。

 

野外に出るとザ・南極を味わえるので楽しいのですが、基地にいるとその快適さにどっぷり浸ってしまい、「あぁ。ちょっと行きたくないなぁ」なんて思ってしまいます。

ですがここは仕事。しっかりと務めを果たしてまいります。

明日からの野外は、観測をするために行くのではなく、

観測を行うための準備をしに行きます。

63次隊がやってきたら、ドームふじ基地への長期間に渡るオペレーションが計画されています。

私は行きませんが、そのオペレーションを実施するための下準備をするのです。

具体的には、燃料の準備です。ドームふじ基地から昭和基地まで戻る道のりは約2か月かかります。その間の雪上車の燃料はかなりの数になります。

燃料はドラム缶に入れた状態で日本から昭和基地などに運び込んでいるので、それを南極大陸上に上げるのが主な作業です。

今回の作業ではドラム缶を約200本大陸上にあるS16というポイントに移動させます。

5日間みっちり働いてきます…