3月3日(木) クジラがしらせにやってきた
5頭ほどのクジラの群れがしらせの周りを泳いでいました。
しらせのオレンジの船体が珍しいのか、海中に響き渡るエンジン音に興味を持ったのかわかりませんが、
しばらくしらせの近くにいました。
顔を出したり、お腹を見せたりとサービスした後、悠々と去っていきました。
甲板にいた人間たちは、クジラを追いかけて右へ左へとせわしなく動いていました。
3月2日(水) 海洋観測&ステーキの日
トッテン氷河沖で行われている海洋観測では、深度ごとに採取した海水を分析しています。
1日に3~4回やってはサンプルを取ることの繰り返しです。
私の仕事は、海水から動物性プランクトンや植物性のプランクトンを取り出したり、
海水に含まれている物質を取り出す作業です。
作業内容はとてもシンプル。
簡単に言うと、コーヒーを入れるようなイメージ。
セットしたフィルターに海水を流し込み、水をろ過。
フィルターに残った物質を採取ビンに入れるといった作業です。
7時30分と16時30分の2回担当しています。
空気を扱うのが主な仕事だったのですが、海水を扱うのも新鮮で面白いです。
そして今日はステーキの日。
毎週水曜日の夕食はステーキです。
ステーキだけでおなか一杯になりました。
お腹いっぱいステーキを食べられるなんてぜいたくな話です。
2月28日(月) 久しぶりの青空
2月最後の日は久しぶりに青空。
凍った甲板の氷も融けて、水浸しになっていました。
乗員の人が水をかきだしていました。
船旅は曇天でも晴天でも変わらず予定通り進みますが、やはり青空の下でお日様の光を浴びる気分は
とても気持ち良いものです。
船旅は残すところ30日。
やっと半分といったところです。
そろそろお酒が尽きかけている人もいるとのこと。
私は3分の2も余っているので余裕です。
物々交換をして、わらしべ長者でも目指すかな。
2月27日(日) 艦上体育
船内生活では運動不足になりがち。
それを解消するのが艦上体育です。
艦上体育は、甲板をランニングしたり、ヘリが離発着する航空甲板でキャッチボールをしたり、室内のトレーニング室で筋トレをしたりといろいろあります。
室内のトレーニング室は基本的にいつでも使用可能なのですが、甲板での運動は天候や甲板の状態、船の揺れ具合などを判断して使用許可が出ます。
「艦上体育は、甲板凍結のため、室内のみとする」
という放送が最近よく流れます。
雪がちらついていて、甲板が凍っていることが多いためです。
南極から離れて赤道近くに行けば、こんなこともなくなるのでしょうが、今は寒いので仕方がありません。
甲板は1周約200mほど。天気が良い日には観測隊員も自衛官も一緒にランニングをしています。
2月26日(日) 雪の1日
今日はほぼ1日中雪が降っていました。
外に出られたのは午後から。
外に出てみると空は真っ白。甲板にも雪がうっすらと積もっていました。