2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大揺れ

昨夜から波のうねりが大きく、船の横揺れが激しくなっています。あまりに揺れるので、寝ている間も体が勝手に寝返りをうつ状態で、何度も目覚めました。午前3時頃からは、眠りが浅い状態でした。今日は体のあちこちが痛いです。 午前8時半ころ、私室の椅子…

艦上体育

往路でも艦上体育について紹介しましたが、今回は写真付きです。 「ただいまより、1900(ヒトキュウマルマル)まで艦上体育を許可する。 天気は曇り。気温17.6度。湿度76%。風速30ノット。ランニングは時計回り」 艦内放送を合図に艦上体育の許…

喜望峰(の写真)

喜望峰です。

喜望峰

「喜望峰最接近予定時刻1100(ヒトヒトマルマル)。距離5000」艦内放送が流れたのは、10時40分頃。カメラの準備をして喜望峰を見に行きました。まさか、今回の旅で喜望峰を見られるなんて思ってもみませんでした。 これで、オーストラリア大陸、…

南アフリカサイモンズタウン

南アフリカのサイモンズタウンの沖で3時間ほど停泊しました。 サイモンズタウンは、テーブルマウンテンを挟んでケープタウンの反対側にある街です。近海は雨でしたが、陸地に近づくにつれて雲の切れ間から晴れ間が見えました。 海岸線のぎりぎりまで切り立っ…

大西洋突入

南極海からインド洋を経て、いよいよ大西洋に突入です。明日には南アフリカ共和国のケープタウンに着きそうです。 4,5日前までほぼ氷点下だった気温は、現在23度前後。 服装も大きく様変わりで、半袖で過ごしています。甲板に出て、久しぶりに太陽の日差…

しらせランドリー

昭和基地では、1日に6人までしか洗濯機を使用することができませんでした。水の使用量に限度があるためです。 しらせでは、たくさんの洗濯機がいつも回っています。もちろん、真水は貴重ですから、使用量に限度があります。しらせの造水能力は1日最大120…

しらせのトイレ

しらせ船内をこれから何回かに分けてご案内します。 まず、久々に登場のとまチョップ。とまチョップも元気です!しらせ船内は大変乾燥しています。でも、現在無菌状態なので誰も風邪をひいていません。たぶん。 写真を見てみましょう。ここは?トイレですね…

青い海

現在南緯49度を航行中。波が高いため、外で運藤をすることはできませんが、時折日差しが差し込むいい天気です。 そして、何よりも、海が青い!

しらせ当直

しらせの船内生活では、輪番で当直の役目が回ってきます。主な仕事のタイムスケジュールは次の通り。 0800 前日の当番者からの引き継ぎ1145 昼食時の名札チェック1205 12時現在の天気としらせの緯度経度を聞き、日誌に書き込む 1700 電信…

しらせ北上中

しらせは今、南アフリカのケープタウンを目指して時速16kmで北上中です。 しらせの乗員に急病人が出たため、予定外の航路を進んでいます。ただし、ケープタウンには上陸しません。そして、帰国の予定日が遅れることもありません。 南アフリカ大陸。オー…

荒波を越えて

現在、しらせは南緯59〜60度あたりを航行中です。天候は曇り一時雪。 うねりが大きく、船は揺れに揺れています。さすがに今日は少し船酔い。 パソコンに向かっていると、軽い頭痛と猛烈な眠気に襲われます。写真を見ると、波しぶきだけでなく、海水その…

オーロラ

昨夜23時頃オーロラが出ました。現在いる場所は、オーロラ帯の真下で、天気が良くて、暗くなりさえすればみられる条件が整っていました。 「オーロラが出た。左舷」艦内放送を合図に、甲板へ出ます。身を切るような冷たい風の中、1時間ほど取り続けました。 …

アムンゼン湾の氷山群

昭和基地から西に450kmほど離れた位置にあるアムンゼン湾に来ています。 アムンゼンとは、人類で初めて南極点に到達した人物の名前です。湾なので、波が非常に穏やかで、ゆったりと航海をしています。氷山群が美しいです。「これぞ南極!」という景色で…

タイムカプセル

2年間南極の海の底で観測を続けていた「海底圧力計」2年ぶりに浮上させ、今日回収しました。 広い海の中、直径50センチほどの球体を探すのは大変です。機材でしらせと海底圧力計の距離を知ることはできても、最終的には人間の目で探します。 海面に浮上…

氷海離脱

しらせの帰路の旅が始まりました。氷海を離脱し、真っ白な世界から、波うねる世界へと移りました。 船内は大きく揺れ、久々の動揺に若干船酔い気味。襲ってくる眠気と戦っています。

しらせ全員帰還

56次越冬隊と57次夏隊全員がしらせに帰還しました。昭和基地では、いよいよ本格的に越冬が始まります。 しらせは、日本に向けて出発です。

サスツルギ

これはいったい何でしょう。 これは、海氷の表面にできた模様。南極大陸の内陸にも、同じような模様ができます。氷の上に積もった雪が、強い風によって削られ、このような模様になるのです。「サスツルギ」といいます。 南極大陸の内陸に行くほど、このサス…

昨日の写真

昨日の写真が載っていなかったようなので、もう1度。メール使用量に上限があるので、しばらく写真を小さくします。見にくくてごめんなさい。

夕暮れのペンギン

夕暮れ(といっても22時頃)にたたずむ5羽のペンギン。左下に黒い点が見えますか? アデリーペンギンです。開氷部に飛び込んだり、出てきたりと、しばらく遊んでいたようです。もしかしたら、えさを取っていたのかもしれませんが。 流氷や氷山に乗って流…

氷海をゆく

現在しらせが進んでいる場所はこんな雰囲気です。周りはすべて海氷。見渡す限り白い世界。 しらせの進行方向の氷がすでに割れていますね。これは、1度通った場所をもう1度通っているためです。海底の地形を調査するため、何度も同じ場所を通っているのです…

足跡の先に・・・

真っ白な氷原をよく眺めていると、謎の線が。真ん中には、引きずったような跡。その左右には、何か鳥のような生き物の足跡。 その足跡の先を追ってみると、ペンギンです。これはアデリーペンギン。南極には、アデリーペンギンとコウテイペンギンの2種類がい…

持ち帰り物資輸送終了

しらせは今、昭和基地周辺の海底地形調査をしながら進んでいます。進んでいるといっても、昭和基地の周りをぐるぐると航海しているので、日本に近づいているわけではありません。 まだ昭和基地に残っている夏隊の隊員が、2月15日に帰ってくるので、近くに…

蜃気楼出現

昨日までとは打って変わって、本日は晴天。風もなく、外で過ごしていても寒くない日です。 風がなく、天気の良い日には、蜃気楼が出現しやすいそう。 「蜃気楼。左正面。」という艦内放送を聞き、カメラを片手に甲板へ。 どうでしょう?見えますか?上下が反…

南極授業2回目終了!

昨日のブログから時間をさかのぼりますが、昨日の午前中に、多摩六都科学館にて南極授業2回目を行いました。 昭和基地で行う最後の授業です。参加したのは、抽選の結果選ばれた70名の子どもたちとその保護者。 1年生から中学生まで様々な子どもたちを相…

さよなら昭和基地!

今日、昭和基地を去りました。 1日繰り上げての出発。翌日からの悪天候の予報に対処したものでした。ヘリポートには、昭和基地に残る大勢の隊員が見送りに。 出発直前には、列になって全員と両手で固い握手を交わしました。「お疲れさま!ありがとう!」「…

南極授業

5年間、実現したいと願い続けていた南極授業の第1回目が終わりました。自分が勤務している学校の子どもたちや同僚に向けて「観測隊がつなぐもの」をテーマに実施しました。 反省点、改善点はありますが、 5年間構想を練ってきた授業が、1つの形となって…

しらせ帰還第1便

昭和基地からしらせへの帰還が始まりました。 迎えにきたヘリに、たくさんの荷物が積み込まれていきます。 隊員たちの荷物です。 荷物は、昭和基地に残る隊員たち総出で運びます。越冬する隊員を残し、昭和基地を去る夏隊の隊員や56次の越冬隊員は、 別れを…

越冬交代式

2月1日、1年間にわたって昭和基地を守ってきた第56次越冬隊から、 第57次越冬隊へと、任務の交代が行われました。この越冬交代式をもって、57次越冬隊の任務が正式に始まったことになります。 越冬交代式では、56次隊と57次隊が握手を交わし、 「お疲れさま…

冬到来?

昭和基地に雪が降り積もりました。 ここ数日間、鉛色の空から雪がちらつく日が続いていたのですが、 1月最後の日は、雪が1日中降り続き、昭和基地が白く化粧しました。よーく見ると、きれいな雪の結晶ばかり。 北海道でも雪の結晶を見ることはできるのです…