砕氷航行開始




今朝7時20分頃から、砕氷航行が始まりました。
砕氷航行とは、氷を割って進むことです。
 
薄い氷ならば、ガリンコ号のように前進し続けるのですが、
厚い氷は「勢いをつけて氷に乗り上げて割り、そしてバックして助走をつける。」の繰り返しです。
それを「ラミング」といいます。
 
ラミングにかかる1回の時間は、氷の厚さにもよりますが、10〜15分ほどです。
氷が割れやすければ、600mくらい進みます。
割れにくければ、5mくらいしか進みません。
 
ここから昭和基地までは40kmほど。
普通の航行ならば、2時間で到着します。
しかし、砕氷航行では、40kmの距離を1週間以上かけて進みます。
 
ラミング中の船内は、震度4の地震が起きる前触れの地鳴りのように、小刻みに震えます。
 
写真は、艦首と艦尾からみた様子です。
氷が朱色に染まっているのは、しらせの船体の塗装がはがれたものです。
まるで、傷だらけになりながら進んでいるかのようです。
 
がんばれ!しらせ!