糧食配分

南極に到着すると、すぐに観測や調査活動が始まります。

基地から遠く離れて活動することを「野外活動」と呼びます。

野外活動は、日帰りの場合もあれば数泊キャンプ生活をしながら調査を行う場合もあります。

その時のために、事前に食糧をわけておくことを糧食配分と言います。

糧食配分は、野菜、缶詰、レトルト食品、調味料、飲料、カップラーメンなど、いろいろな種類からそれぞれの野外活動チームが人数や食事の回数などを計算し、欲しい材料を選びます。

4~5人のチームで行動する場合は、食料もたくさん必要です。

観測隊全員で食料を冷蔵庫などから運び出し、野外チームが要求した食料を配ります。

その様子は、さながら市場のようです。

「卵を3パックください」

「はいどうぞ」

「あと、水を10Lおねがいします」

と言ったように、食料が配られます。

食料を受け取ったチームは、それぞれダンボールに梱包し、南極での活動に備えます。