頭の上にあるものは?
「おしゃかさまは地獄の様子をご覧になりながら、このカンダタには蜘蛛を助けたことがあるのをお思い出しになりました。そうして、それだけの良いことをした報いには、できるなら、この男を地獄から救い出してやろうとお考えになりました―。」
ここは地獄ではなく南極。空から降りてきているのは、蜘蛛の糸ではなく、ひも。
ゾンデ観測のための気球です。
これから雪がたくさん降る季節になると、雪が降っているときの空の様子を調べるためにゾンデ観測を行います。
そのために、今は気象隊員から時々ゾンデ観測の仕方を教わっています。
今日は教わる予定ではなかったのですが、たまたま近くで仕事をしていたら「柴田さん、ゾンデとばしますか?」と声をかけてくれました。
「やります!」と2つ返事でついていって、気球の膨らませ方やひもの縛り方、上げ方などを教わりました。今日の気球は卵のように縦に細長い形をしていました。