昭和基地のライフライン
昭和基地の建物の下に横たわる無数のケーブル。
これこそが、昭和基地のライフラインです。
このケーブルがつながっているからこそ、南極で隊員たちが暮らせます。
このケーブルは電気を流すもの。
電気が止まると、
電灯が使えない。無線が使えない。水が使えない。暖房が使えないなど、命にかかわる事態となります。
そんな大切な電気のケーブルをつないだり、メンテナンスをしたりするのが今回の現場。
「電気ケーブル敷設工事」です。
今回の工事では、太陽光発電による発電量をさらに増やすための準備として、ケーブルを設置しました。
写真で見るとずいぶん楽しそうですが、このケーブルがとにかく重い!長い!
持ち上げるだけで5kg近くの重さがあります。
「そんなの軽い!」と思うかもしれませんが、それを400m分引っ張ると、腕がパンパンになります。
ものすごい筋トレになります。
日本にいると、電柱の上に電線が通っていますよね。
南極でも、人や車が多く通るところでは、高いところを通します。
「高所作業車」という車を使って作業します。
カブトムシみたいにかっこいいフォルムです。
この車、運転席がありません。
人が乗るカゴのところで操縦します。
いろいろな乗り物もあるのです。